館長の部屋
月光図書館館長の雑記です。読んだ本のこと、日々のことなどを綴っています。
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どんなジャンルも読みますが、外国人作家、児童文学作品をよく読みます。漫画も好きです。
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2010
01,10
15:57
としをとる
CATEGORY[その他]
あけましておめでとうございます
いよいよ新年です。今年もよろしくお願いします。
昨年は、いい意味で年をとることを実感した1年でした。年をとるということは、自分の能力の限界を知り、上手に配分できるということ。
正直言えば、ますます仕事のノルマが増え、どうやって毎月の業務をこなすか心配です。でも、これは今の職場にいる限り避けられないこと。プライベートの時間も、何もかもはできない。お金と時間と自分の体力を、今年はどう配分してやっていくか。そんなことも真剣に考えないと追いつかない…。
昨年興味を持ったキーワードの一つが「レバレッジ(てこの原理)仕事術」→無駄のない効果的な力(投資)で、より大きな成果をあげるという考え方です。そうそう、そんな感じを目指したいです。何事も、最初の投資(関わり方、整え方)である程度あとの道が決まる気がします。人間関係さえも。
なんて、年の初めはかたいことを考えてみました。
ようは、家事も無理せず、家族と元気に遊び、割り切って働こう!ということですかね。あと、考えてもしかたがないことは、背負わない。自分で持てない荷物は、持たないよう努力するようになりました。
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2009
12,23
13:32
また来年
CATEGORY[育児]
メリークリスマス
おかげさまで、ケアマネの仕事はとっても忙しくなりました。相手の言葉をしっかり聴いて、初心忘れるべからず、馴れ合いの関係にはならぬよう、気をひきしめて仕事に取り組まなければ。
仕事ばっかりでごめんなさい、と家族にお詫び。クリスマスも研修と仕事と忘年会続きで、今年は手抜きとなってしまったな。
無事に1年を終えられることが感謝です。
我が家のトップニュースってなんだろう。
①いよいよ液晶テレビがきた!(なんで店員はやたらめったら大きいテレビを売ろうとするのか?)
②娘の予測不可能な行動(夫のブログにもありますが、食器棚粉砕事件。油性マジックでのこたつ装飾事件。現代アートだ。狭い家なのに、行方不明となるものが続出。)
③ミスタードーナッツへの投資(娘のおかげで、今年何回ドーナッツを買っただろう。)
来年もどうぞよろしくお願いします。
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2009
11,23
11:38
母であり、女であり、少女である
CATEGORY[児童文学]
「全部わかっているの。わかっているのよ。」
いつものように一緒にトイレに入って抱っこしていたら、娘がこう語りかけてきました。
何を?と聞いても、娘は笑って「わかっているの」と繰り返すばかり。
ああ、怖い。子どもの世界。ゆらぐ自分の心。
児童文学の画家として一番大好きな酒井駒子さん。先日安曇野絵本館にて、始めて原画をみることができました。(HP月光図書館内の児童文学館で紹介しています「夜の鳥」の表紙絵の方です)
酒井さんの絵は全てが好き。印象的な黒、粗いタッチ、静謐な色、愛らしい形、甘いのに寂しい女の子の時間そのもの。母となってみているわが子の姿も、自分の少女時代の苦さも、全てくるんでくれている。
ああ、そうだ。女の子って可愛いのにとても怖い存在だ。
自分は相手を見ていると思っているけれど、もっと相手は自分を見つめている。
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2009
10,03
09:13
わたしはココ・シャネル
CATEGORY[映画]
「ココ アヴァン シャネル」 2009年フランス映画
あまりにも有名な女性─シャネルの創設者 マドモアゼル・ココの少女時代から成功を収めるまでの、人生の前半を描いた伝記映画です。
ココに惚れました。又、ココを心底敬愛する作り手による映画として感動しました。おそらくココが生涯大切にした美意識に忠実に、あの時代のフランスを映像として切り取ったと感じます。そう、とてもシンプル。台詞も場面展開も、装飾を削り取っているからこそ、リアリティがありました。
愛人として、与えられた価値観や、男に依存しなければならなかった時代のココ。ぎくしゃくとした動き。男に「君は不幸か?」と言わせてしまうたたずまい。その後、帽子のデザイナーとして店をもち、自分の力で人生を創り上げてからの、燃えるような美しさ!主役のマドモアゼル・ココを演じたオドレイ・トトゥは、ココと同じ地域の出身とのことですが、いやはや、まるで本人が乗り移ったかのような姿。オドレイの代表作「アメリ」は興味が無かったのですが、今度観てみよう!
大好きなシーンは沢山あるのですが…ココが、愛する男のプライドを傷つけないために、自分が嘘をつき悪役となる場面がぐっときます。男女問わず、相手のために、あえて悪役をひきうけられる人間は、憧れます。滅多にないことなんですけれどもね。
知らなかったことに、現代女性のファッションの元をつくってくれたのは、ココのおかげなんですね。パジャマ、ボーダー、ジャージ素材、ズボン、黒いドレス…これらは皆男性のためあるいは禁忌の素材だったのに、ココが自ら纏うことで、女性の服として確立していったもの。映画の中の、ココのファッションも本当に素敵。誰よりも、自分がどうしたら引き立つかわかっていたココ。
「強くなりたい」「仕事したい」
映画を通して思いました。ココの生き方にひかれる自分は、たぶん女として少数派。そういえば、学生時代、自分も父の着なくなったメンズスーツをアレンジして着ることが好きでした。シンプルなファッションは、自分の素の輝きがなければ、到底着こなせない。そして、偽り無く人前に出られる自信がなければ無理。
おまけで、好きな女優 エマニュエル・デボスが演じた女優も上手なキャスティング。女の浅はかさとか演じさせたら、はまりますね、この人。ココの恋人カペルを演じたアレッサンドロ・ニポラもクラクラきました。本物のカペルも魅力的だったのでしょうね。見た目ではなく、生き方がエレガント。いや、本質がもう外見にも表れるのでしょう。
「50歳の顔は自分の責任」というココの言葉通り。
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2009
09,26
08:57
絵本の旅
CATEGORY[児童文学]
この夏、絵本の原画展に足を運びました。
隣の安曇野市穂高には絵本関連の美術館が点在しており、久しぶりに訪れることができました。
ひとりは、イラストレーターとしても有名な和田誠さん。「週間文春」の表紙や、シネマ・ジャズ関係の書籍の表紙絵でも有名な方です。ちなみに、展示を行った安曇野絵本館は、子ども禁止の場所のためしばらく訪れていませんでした。館主にうかがったところ、常連さんのように絵本館の内容を知ってくれているお客さんなら子どもも大歓迎とのことです。ならば、次回は娘も入れるかな…。
もうひとりは、いせひでこさん。「ルリユールおじさん」「絵描き」等最近の作品しか知らなかったのですが、実は沢山の画風を描き分けて、数多くの絵本や児童書の挿絵を出されていたのですね。今回は、弟テオからの視点でゴッホを描いた絵本「にいさん」と、実在の植物学者をモデルとした「大きな木のような人」の原画をみることができました。もうほとんど片目を失明されているといういせさん。器用な絵と人柄いうイメージでしたが、実は、不器用で、ゴッホのように社会と折り合いが上手くつけない孤高の職人タイプにひかれるそうです。現在の文も絵も両方担当されてからの絵本のほうが、のびのびと作品を作り出されているという印象です。「にいさん」で描かれる、青と黄色の壮絶さ。印刷の紙では出てこない気迫、哀しみにうたれました。会場は結婚式もできる絵本美術館、森のおうちでした。
久しぶりに美術館へ行って一番感じたこと。空気がとっても優しい。特に安曇野絵本館は、館主の方のエネルギーが強いせいかしら。自分のとげとげが落とされる感じ。生きていくには、「それでいいんです」と受け入れてくれる空気が必要なんですよ。誰だって。
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