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2009 10,03 09:13 |
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「ココ アヴァン シャネル」 2009年フランス映画
あまりにも有名な女性─シャネルの創設者 マドモアゼル・ココの少女時代から成功を収めるまでの、人生の前半を描いた伝記映画です。 ココに惚れました。又、ココを心底敬愛する作り手による映画として感動しました。おそらくココが生涯大切にした美意識に忠実に、あの時代のフランスを映像として切り取ったと感じます。そう、とてもシンプル。台詞も場面展開も、装飾を削り取っているからこそ、リアリティがありました。 愛人として、与えられた価値観や、男に依存しなければならなかった時代のココ。ぎくしゃくとした動き。男に「君は不幸か?」と言わせてしまうたたずまい。その後、帽子のデザイナーとして店をもち、自分の力で人生を創り上げてからの、燃えるような美しさ!主役のマドモアゼル・ココを演じたオドレイ・トトゥは、ココと同じ地域の出身とのことですが、いやはや、まるで本人が乗り移ったかのような姿。オドレイの代表作「アメリ」は興味が無かったのですが、今度観てみよう! 大好きなシーンは沢山あるのですが…ココが、愛する男のプライドを傷つけないために、自分が嘘をつき悪役となる場面がぐっときます。男女問わず、相手のために、あえて悪役をひきうけられる人間は、憧れます。滅多にないことなんですけれどもね。 知らなかったことに、現代女性のファッションの元をつくってくれたのは、ココのおかげなんですね。パジャマ、ボーダー、ジャージ素材、ズボン、黒いドレス…これらは皆男性のためあるいは禁忌の素材だったのに、ココが自ら纏うことで、女性の服として確立していったもの。映画の中の、ココのファッションも本当に素敵。誰よりも、自分がどうしたら引き立つかわかっていたココ。 「強くなりたい」「仕事したい」 映画を通して思いました。ココの生き方にひかれる自分は、たぶん女として少数派。そういえば、学生時代、自分も父の着なくなったメンズスーツをアレンジして着ることが好きでした。シンプルなファッションは、自分の素の輝きがなければ、到底着こなせない。そして、偽り無く人前に出られる自信がなければ無理。 おまけで、好きな女優 エマニュエル・デボスが演じた女優も上手なキャスティング。女の浅はかさとか演じさせたら、はまりますね、この人。ココの恋人カペルを演じたアレッサンドロ・ニポラもクラクラきました。本物のカペルも魅力的だったのでしょうね。見た目ではなく、生き方がエレガント。いや、本質がもう外見にも表れるのでしょう。 「50歳の顔は自分の責任」というココの言葉通り。 PR |
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