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2007 07,15 17:02 |
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「高銀詩選集 いま、君に詩が来たのか」 藤原書店
憧れの韓国の詩人、高銀(コ ウン)氏の翻訳詩集が出版されました。久しぶりに本にときめいています。 高銀氏の人生は、激動する母国を映し出すかのよう。朝鮮戦争の体験による精神衰弱と自殺未遂。放蕩生活。出家と還俗。投獄・拷問を受けながらも民主化と南北統一の社会運動に身を投じ続けてきました。この選詩集は、彼が今まで出してきた130余の著書から抜粋した詩と、文章が載っています。 夜中の授乳の合間、傍らで眠る子どもの存在を確かめながら、高銀氏の強大な宇宙、破裂する言葉にひたっています。 「ペンは剣よりも強し」 人を殺める爆弾よりも、平和を心に望ませる詩の爆弾のほうが、ずっとずっと強い。 休戦線のあたりで 北韓の女人よ 私がコレラとして そなたの肉の中に入って そなたとともに死んで 一つの墓に入って 我が国の土になろう 自分にはひとりの時間が必要。 この本もまた、何度も何度も帰ってくる場所となりそうです。 乞食 いっさいを略してしまったこの単純を むやみに憐れまないでください 言葉も家も要らないこの単純を ちぇっ 舌打ちしないでください そのようにして 宿命でも革命でも乞食を定義しないでください 今は学ぶ所がありません おしゃべりな時代 乞食からもう一度言葉を学んでください いや 乞食から死を学んでください PR |
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