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2008 01,07 18:07 |
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去年から楽しみにしている新聞連載があります。
「石原吉郎 沈黙の言葉 シベリア抑留者たちの戦後」 詩人、石原吉郎。この連載にて初めて知りました。8年間のシベリア抑留後日本へ戻り、戦後の混乱を生きた詩人。彼の軌跡を丁寧にたどるシリーズです。 何故彼にひかれたかといいますと、連載開始時に目にしたこの言葉からです。 「人間とは加害者であることにおいて人間である」 石原氏のエッセイの言葉です。彼は、自分がシベリアから生きて帰ってきたこと自体に加害性を感じていた─と紹介されていました。 この一言は、今までくすぶっていた自分の過去の感情を、余すことなく表してくれていました。進んで加害者となることは、許されることではありません。しかし、生きていくうえで、自分の存在自体が加害者となりうること、常に誰かにとって加害者の立場をとっている可能性があること…巧妙に隠された現実を知らないで生きていければ悩むこともないでしょう。踏み込んで知ることによって、自分の足場が揺らぐ現実などたくさんあります。善悪では区切れない、加害者と被害者という結果があります。その割り切れない感情を、すくい上げられました。嬉しかったです。 年をはさんでまだまだ続く連載の内容も、折を見て紹介していきたいです。 PR |
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