館長の部屋
月光図書館館長の雑記です。読んだ本のこと、日々のことなどを綴っています。
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どんなジャンルも読みますが、外国人作家、児童文学作品をよく読みます。漫画も好きです。
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2007
04,25
15:58
犬型ですか 猫型ですか
CATEGORY[テレビ]
先週「人生の楽園」というテレビ番組にて、金沢でいつもお世話になっている古本屋カフェ
あうん堂
が紹介されました。(お店のホームページは
こちら
)
知り合ったいきさつ等は、ホームページのギャラリー・写真のコーナーでも書いてありますが、喫茶・カフェ・本好きの身としては自然と足が向いたお店です。番組では定年退職後の夫婦の姿を中心にまとめてありましたが、北欧デザインで統一されたお店のインテリアのセンスや、夫婦の幅広い交友関係、多彩な活動ぶりなど、紹介しつくせない魅力あふれた場所となっています。人が集まり、人がつながるなんとも不思議な力があるお店です。
オーナー夫婦の絶妙な間合いも笑えるのですが、以前あうん堂の食事会にて地元の常連さんたちと話したとき、「犬型夫婦・猫型夫婦」という話題になったことを思い出しました。
大雑把に夫婦を二つのパターンに分けると、いつでもどこでも一緒に行動する「犬型」と、各自別行動が基本の「猫型」がある。あうん堂は犬型で、同じく古本屋を営むYさんは典型的な猫型と、会話がはずみました。
当時独身だった私は、典型的な犬型である自分の両親を見続けて、「絶対自分は猫型夫婦になる。猫型じゃないと成り立たない!」と息巻いておりました。実際、昔から一人で行動することが当たり前で、恋人だろうと自分ひとりの時間を確保させてくれないと続かない性格でした。
ところが、結婚した夫は家で仕事をする生活スタイル。お出かけ、買い物、日常生活をほとんど一緒に過ごす毎日。遠出するのも一緒が普通。出産で仕事を辞めた今は、ずーと一緒にいるのです。気づいたら、両親より犬型生活かも。
これは相性の問題?ずっと一緒にいたい、いても苦にならない、共有したいという感情。基本的には夫婦二人とも猫型タイプの性格です。いざとなったら、お互いひとりの時間・空間を確保することを当然と思える同士だからこそ、犬型の生活でも上手くいっているのかもしれません。
「いいよいいよ、いつでも帰ってきておいで」と本気で猫を送り出せる男の人にかかったら、どんな猫でも最後はごろにゃんと甘えて帰ってこれるのかもしれません。性格は犬型で、でも猫型の女性が好きという男性がいたら、現代女性にとって理想の王子様でしょうか?
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2007
04,12
10:24
松田聖子という価値
CATEGORY[テレビ]
深夜、テレビをつけたら松田聖子さんが映っていました。
松田聖子 女性の時代の物語 NHKスペシャル
今年で芸能生活27周年を迎える彼女を、2ヵ月半密着した映像。また、番組内で脚本家大石静さんが松田聖子にインタビューをし、最後に松田聖子が同世代の女性に支持される理由をコメントしていました。
松田聖子は45歳になっても綺麗だな~とぼんやり見ていて、途中途中挿入される、彼女のコンサート会場に足を運ぶ30代女性ファンの生き方が映し出されたとき、テレビを消せなくなりました。
「仕事も家庭も子どもも大事。あきらめたくない。」ときっぱり話す女性。会社経営の仕事をこなし、夫と家事を分担し、小学生の息子とは休みの時間をほとんど過ごす。松田聖子のコンサートへも息子を連れて行く。松田聖子と娘・サヤカが競演したときのビデオを息子に何度も見せ、「母親とはこういうものよ」と言い聞かせる姿。(理解できなくても、一所懸命母親の姿を受け入れようとしている息子さんの優しさが一番印象的。)
仕事を辞めて留学という、自分のやりたいことに反対する親の態度に悩んだ時、松田聖子の生き方に励まされたキャリアウーマン。
離婚を経験後、仕事を生きがいにしてきたキャリアウーマン。自分の時間を仕事に費やす生き方に疑問がわくときがある。松田聖子の歌の歌詞に涙する姿。
「自分らしく生きたい」「自己実現したい」
この言葉が体の芯から離れない。いったい何故だろう?番組に登場する女性達もみな、言葉にしなくとも、強烈に同じメッセージを発してるように感じられました。
仕事にも恋愛にも素直に打ち込めた20代にはなかった不安感。結婚して妊娠して目の前のことを大切にする日々。それとは別の、自分に焦点が当たる「目」があります。時代のせいなのか、性格のせいなのか。
以前なら、松田聖子という芸能人は嫌いでした。ぶりっ子の象徴、若さに固執するイメージ…でも番組を見たとき、この人の生き方、演出、全てが計算ずくであるからこそ、あっぱれであると尊敬しました。男性社会である放送・出版界からのバッシングを逆手にとり、なお自分の商品価値をプロデュースする才覚と根性。何よりも27年継続してきた強さ。もしかしたら整形をしているかもしれない体も、今現在があんなに美しいなら、それさえも彼女の努力の現れ。これからもバッシング勢はあらゆる理由付けで記事を書くでしょうけど、逆にあらゆる手段を使っても、自分の商品価値を売り続ける松田聖子はすごい、と思わせる印象を与えました。
以前紹介した映画「キングス&クイーン」の主人公ノラもそうですが、自分の生き方を絶対にまげないエゴイスト。子どもを愛しているけれど、仕事・恋愛・結婚も自分のスタイルを押し通す姿。本来男性も女性も関係ないはずなのに、まだまだ女性が働き方にエゴを通すことがバッシングされる時代。番組の最後に流れた大石静さんの「女性の時代」と言われなくなったとき…というコメントは的確です。
いろんな生き方がある。いろんな生き方をしている人みんなを応援したくなる、そんな気持ちとなりました。偶然とはいえ、見れてよかった番組です。
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