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2007 04,08 11:18 |
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先日ジャズ喫茶エオンタへ行ってきました。
年末お店で一目ぼれしたCDをマスターが注文してくださり、引き取りに行ったのがこの春…マスター遅くなってしまってすみませんでした。 気軽にジャズライブやCD店をはしごできなくなってしまった身にとって、唯一の情報源がエオンタとなっているこのごろ。今回もお店でかかっていたある一枚と出会いました。 「MELTEMI」 Alboran Trio イタリア人ピアノトリオ。地中海の大西洋側、スペインとモロッコの間、ジブラルダル海峡の近くにあるアルボラン海に包まれたアルボラン島。タイトル名ともなっている8曲目の「メルテミ」はエーゲ海の北東から吹き荒れる夏の季節風の呼び名と重なります。全体的に流麗で美しい旋律を奏でながら、時折荒れ狂い、熱い流砂の風や異文化のリズムが混然とする、地中海そのものを想像させるようなアルバム。 まず気に入ったのはベース。自由なソロもいいし、ピアノ・ドラムと絡んだ音もいい。特に「ヨーロッパの火薬庫」とも呼ばれ、他民族の争いの種となり続けているバルカン半島から名をとったと思われる2曲目「Balkan air」はゾクゾクさせられっぱなし。熱く、重厚な始まりに続き、ベースの旋律が咆えるように、泣くように、引っ張っていく。まるで、出会ってはいけなかった、異国の危険な男にひかれてしまうように切なくなります。 音楽の力は、恋の魔力と同じだとつくづく思わされます。演奏がよければ、演奏家に擬似恋愛してしまうごとく。(若い頃は、何もかもごちゃまぜに好きになってしまいましたが) 全曲かけっぱなしでも飽きのこない、なかなかの一品です。レーベルのデザインも美しい。 久々のエオンタでは、自家製のレバーパテとジンジャーエールで栄養補給。ご夫妻の人柄もよければ、飲食のメニューも手がかかっていて美味しい。 なかなかこんなにすべてが満足のジャズ喫茶はございません。 PR |
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