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2007 11,20 18:37 |
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「題名のない子守唄」 ジュゼッペ・トルナトーレ監督
「母性を宿したすべての女性に贈る衝撃の感動作」というキャッチコピーと、大好きな「ニューシネマパラダイス」の監督の作品ということで、産後初めて映画館へ足を運んできました。 映画の冒頭に、「結末を他人にしゃべらないでください」という監督のコメントが出た通り、実に謎に満ちた物語です。内容は詳しくは述べられませんが、あまりに衝撃の強い映画でした。感動よりも、痛みのほうが強いかもしれません。 イタリアの町に一人の移民女性がやってきます。彼女が何者かも、目的も語られることなく、瞬間瞬間恐ろしいエピソードが挿入されていきます。いったい彼女は誰なのか、物語がどこへ向かおうとしているのか、息をつかせる間さえないほど引き込まれます。オープニングからラストまで、目が離せないよう緻密な計算で作り上げられた作品です。 でも、正直、直視できない場面が多かったです。同じ女性として、あまりにむごい現実に…。物語はオリジナルとしても、土台にある事件は現実のものでしょう。 今の自分だから直視できなかった部分と、今の自分だからこそ、全ての意味をわかることができた部分がありました。実際にこの映画を消化できるには、かなり成熟された人でないと難しそうです。母性が一つのテーマとなっているとおり、子どもを産んだ人でないとピンとこない視覚効果もありました。 最初の一秒から、苦しく痛い時間が流れました。最後の最後まで、恐怖と絶望を引き連れた物語…だからこそ、ラストシーンは涙がこぼれ落ちました。 帰り道、すぐにわが子を抱きしめたい!と足を早めるお母さんが、きっときっと他にもいたことでしょう。家族が共に暮らせるなら、わが子の笑顔が見れるなら何も望まない─。そう、激しい痛みの代わりに、今の幸せをまた教えてもらったのでした。 PR |
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