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2007 11,27 16:38 |
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クロニクル 千古の闇3 「魂食らい」 ミシェル・ペイヴァー作
現在注目しているファンタジーシリーズの最新刊。用事で図書館へ行ったとき偶然目にし、時間がないというのに、ついつい借りてしまいました…。 紀元前4000年の太古の地球を舞台としたシリーズ。突然悪霊の熊に父を殺された少年トラクの戦いの物語です。1作目は森から山へ、2作目は海。そしてこの3作目は、極北の大地が舞台です。今回もまた、それぞれの登場人物の謎がふくらみ、因縁の敵との長い戦いが示唆される終わり方でした。 以前もここで紹介していますが、素晴らしい表現力は健在です。著者は極北の地で暮らすイヌイットの暮らしや動物の生態を深く学び、見事に太古の時間を再現しています。体と道具を駆使して極寒の地で生き延びる厳しさ、試練の連続に、本当に目が離せません。敵と戦う場面もドキドキしますが、何より自然の掟を生き抜く厳しさが最大の魅力かもしれません。さまざまな動物が登場し、その特性が見事に物語を支えています。このような題材で、ここまで物語を作り上げられるのかと感嘆します。 今回特に気に入ったのは、主人公トラクの友人である少女レンのクライマックスシーンです。この世の果てのような氷河の地で、レンはとても重要な役割を背負わされるのですが、これがまた神話のように美しいシーンです。場面を想像しては、ためいきがこぼれます。 娘が寝たときしか読めませんから、ゆっくり読書できるのはまだまだ先ですね…。 PR |
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