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2009 05,25 00:12 |
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「十一月の扉」 高楼方子(たかどのほうこ)作
今年の誕生日に友達からプレゼントされた一冊。 中学生の爽子が突然出会った大きな家、十一月荘。家族の転勤により、期間限定で十一月荘に下宿することとなった彼女が、さまざまな出会いを重ねる物語。 一番は、主人公の少女の出会いと成長。他人と出会うことで、最後は自分と出会うこと。家族と離れることで、より深く家族を知ること。自然なかたちで、思春期の繊細な日常が綴られます。魅力的な登場人物たちと、気をつかいながら、気持ちよい距離を保って生活する素晴らしさ。エピソードにも繰り返されますが、短期間、短時間でも、人生を変える出会いやパワーは存在します。ねたみ・そねみ・ひがみで世の中は出来ているという現実を知りつつも、こんな風に生活したいと憧れます。人を尊重するということ、なかなか実践できません。 少女が十一月荘で挑戦した、新しいこと。この辺りのエピソードは、宮崎駿監督の「耳をすませば」に感動した方や、児童文学に詳しい方なんかはぜひともツボに入るでしょう。児童文学の宝石箱のようです。 登場する女性の生き方、大人の態度…さりげなく、現代の姿を現しています。年をとったら、気の合う女性だけで共同生活するのもいいな~。 何よりもよかったのは、キーワードが「十一月」ということ。ここに切なさと美しさがあります。読んでのお楽しみ。 幸せなんだ、未来を思うことは。ありがとう、素敵な贈り物。友に感謝。 最近の娘の流行語。「いーやーだー!」 ああ反抗期…。 PR |
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